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ドル安なのに円安?

近頃の相場やニュースなどでよく、「ドル安・円安」という言葉を見聞きするかと思います。
「円高ドル安」や「円安ドル高」はなじみも多いとは思いますが、
この「ドル安・円安」は初めて見聞きした時に違和感を感じられた方もいるかもしれません。

ですが、実際にこの「ドル安・円安」は最近の相場で起こっています。
「クロス円の仕組み」でも説明しましたが、米ドル/円以外のクロス円は
米ドルを介して合成通貨として取引がされているため、
これらのクロス円通貨を買う時には米ドルの買いと売りが同時に起こっています。

その際、最近の相場のように米ドルと円が弱く、その他の通貨が強い状況ですと、
例えば豪ドル/円を買う時には米ドルを買って円が売られ、同時に豪ドルを買って米ドルが売られます。
もちろん、クロス円ペアだけではなく、豪ドル/米ドルの買いなどでも米ドルが売られます。
ただし、米ドルと円は弱い通貨同士であまり動かない。
このような場合ですと、豪ドルやカナダドルなどの強い通貨は買われて高くなり、
弱い米ドルと円は売られている状態になって安くなるので、
「ドル安・円安」が発生するのです。

少し前の円安時は米ドル/円だけを見る限りでは、さほどドル安を感じないかもしれませんが、
各通貨の実効相場レートのデータなどを見ると、ドルの価値は
史上最安値近辺で推移しており、減価していることが確認できます。